赤ちゃんは生まれてからしばらくの間、体重が減少し続けます。(新生児の生理的体重減少)
これは、飲むお乳の量よりも、お腹にたまった尿や胎便を排出するほうが多いためで、生まれた時の体重の10%までが減少の許容範囲と言われています。(3,000gで生まれれば2,700gまで減るのは自然なことという意味)
通常は生後7〜10日ほどで出生時の体重に戻り、その後は1日約30gくらいずつ増加し、生後1ヶ月でおよそ1Kg増えますが、母乳だけで育てている場合は1ヶ月で600g増えていれば問題なしと言われます。(WHO・ユニセフ)
また生後1ヶ月までの体重増加は直線的なものではなく、生後2週間で出生時体重に戻ったり、3週間目から急激に増えだしたりします。
私は出産直後、赤ちゃんの体重の増えがおもわしくなく、また上記のような知識がなかったので非常に悩んだ時期がありました。
産院は母乳育児を推進している病院でしたが、「普通は退院(出産から5日目)の頃には体重が上向きになるものなので、少し心配だね」、と言われたんです。
病院では一切ミルクを足していません。糖水を少しだけです。
実際、体重は出生時3,560gだったのが退院時3,360gになっていました。
そして、「生後7日目にもう一度体重を測りにくるように」指導されました。
自宅に戻ってからも一生懸命吸わせ、飲んでいるように見えました。が、体重はやはり減っていて3,332g。
「どうする?ミルク足して混合でいこうか。それとももう少し頑張ってみる?」
と言われ、あきらめ切れなかった私は迷わず「もう少し頑張りたいです」と答えていました。体重の減りが生理的体重減少の範囲内だったことがまだ救いだったので。そして生後10日目にあたる日にもう一度体重をはかりにくる約束をしました。
果たして母乳は出ているのか、ちゃんと飲んでくれているのか。
母乳は体重を測ることでしか判断することができないので、不安な3日間でした。
が、約束の10日目、ドキドキしながら産院で体重をはかってもらうと、出生時の3,500gまで体重が戻っていたんです!
私の場合は生後8,9,10日で急激に母乳が出だしたようです。
もちろんここまでの間、いっさいミルクは足していません。
足さずにもここまでやってこれました。
病院によっては入院中からすぐにミルクを足す指導をするところもあるそうです。
母乳育児を続けるには指導者の存在と病院選びが大事なんだと、後から気づきました。このことについては後述します。
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