●産院選び |
母乳育児をしたいと考える人にとって、お産をする産院を選ぶことはとても重要なことです。
おいしい食事が出るとか、設備がいいとか(それも大事なことではありますが)、そういうことよりも母乳育児に対する正しい知識を持った医師とスタッフがいて、きちんと指導をしてくれるかという基準で選んだ方が良いです。
母乳育児を推進している病院とそうでない病院とでは、指導方法ももちろん、入院中の栄養の取らせ方もまったく異なってくるようです。
母乳育児病院では「新生児期の生理的体重減少」(「出生直後の体重減少は気にしない」を参考にしてください)を理解し、体重が多少減り気味でも、母乳のほかにミルクを足すことはしません。病院によっては脳の発育になるブドウ糖(砂糖水)を与える程度でしょう。
それに対し特に母乳を推進していない病院では、新生児の頃から当たり前のようにミルクを足すことを勧められるようです。
特に1人目を産んだお母さんはまだ母乳の出が良くない方がほとんどですし、体重が増えないことを心配しているときにミルクを薦められれば、「あぁ、そういうものなんだ」とごく当たり前のように受け止めるでしょう。
しかし、生後間もない赤ちゃんにとっては、お腹がすいている状態よりも消化しきれないミルクがお腹にたまることのほうがはるかにつらいのです。
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●母乳の分泌は赤ちゃんの成長にあっています |
生まれて1,2日の赤ちゃんの胃と腸には、羊水や胎便がたくさん残っています。
外からたくさんの栄養が必要な時期ではないので、母乳もまだ分泌されません。
ちょうど赤ちゃんの胎便がお腹から出切る3日目頃から、柔らかかったおっぱいが急に熱く張り始めてきます。たくさんの細胞がいっせいに母乳を作り始める時期なのです。
赤ちゃんの消化機能は成長とともに発達していきます。
生後7日〜10日くらいまでは消化吸収の良い母乳のみでなるべく頑張ってみましょう。
少しくらい母乳の出が悪くてもまだ平気な時期です。
10日過ぎる頃になると母乳でもミルクでもどんどん消化できるようになるので、たいていの赤ちゃんは体重が増えてくるはずです。
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